用語 |
解説 |
永代使用料・永代使用権 |
お墓の「所有権」の事を「永代使用権」と言います。たまにお墓の土地を買うと言う言葉を耳にすることがありますが、正確には土地(用地)を買うのではなく、「永代使用権」を買うのです。 そして、その費用が「永代使用料」といいます。 「永代使用権」は言葉のとおり永代であり、ごく一部の墓地以外は施設使用の期限はありません。つまりお墓の承継者がいて管理料が毎年支払われている限り、永久に使用できる権利のことです。しかしあくまでも「所有」しているわけではありませんので、使用地を転売や転貸することはできません。 |
お盆 |
正しくは盂蘭盆(うらぼん)といい、古代インドで使用されていたサンスクリット語の「ウラバンナ」を漢字に音写したもので、その由来は「盂蘭盆経」に出てくる目連という人物の物語からです。 死後、餓鬼道に墜ちて苦しんでいる釈迦の弟子目連の母を7月15日に供養したという言い伝えから、お盆には先祖の霊を供養する風習が広まった様です。 地域によってそのやり方は様々で、7月または8月に行います。 |
〈盂蘭盆〉盂蘭盆経 |
〈盂蘭盆〉盂蘭盆経の目連説話に基づき、祖霊を死後の苦しみの世界から救済するための仏事。 陰暦7月13日〜15日を中心に行われ、種々の供物を祖先の霊・新仏・無縁仏(餓鬼仏)に供えて冥福を祈る。一般には墓参・霊祭(タママツリ)を行い、僧侶が棚経(タナギョウ)にまわる。 〈盂蘭盆経〉敦煌の僧、竺法護(ジクホウゴ)の訳と伝えるが、おそらく中国で作られた偽経。目連が餓鬼のなった亡き母を救う物語が説かれ、盂蘭盆会の典拠となる。 |
改葬 |
一度埋葬した遺骨を、別の埋葬施設に埋葬し直す事を意味します。 改葬には改葬許可証が必要になります。
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外柵 |
一般墓地等でまわりの墓地との境界、又はカロート等を埋設するためにもうける册です。 |
開眼供養 |
お石塔を新しく建立した際、その時点ではまだ石塔はただの石の塊です。そこで開眼供養をすることにより、初めて石に魂が宿ります。 墓石を新しく建立されましたら、仏様を埋葬されているいないに係わらず、ご自分の宗派の僧侶に開眼供養をご依頼しましょう。
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カロート |
お骨を納めるための埋蔵施設です。 通常墓石の下に位置しますが、近年では面積の小さい墓所も増えてきており、中には地上カロートもよく見かけるようになりました。 |
香炉 |
お線香を手向けるために必要なものです。 お墓においては石製品の香炉が一般的で、通常お石塔の石と同じ石材で造ります。昔はお線香を立てるためのいわゆる「線香立て」が多かったのですが、雨風には弱いということで最近では屋根付きの「香炉」が多く見られるようになりました。 |
合祀墓(ごうしばか) |
一つのお墓で複数の霊を祀る(まつる)お墓のことを意味します。 現在のお墓は家基(一基合祀)がほとんどで、上記で述べましたカロートという埋蔵施設を設備しており、複数のご遺骨を埋蔵いたします。 |
管理料 |
公営霊園及び一般民営霊園では、霊園の広場、園路、その他共同施設を維持管理するために、墓地施設使用者は毎年1回納入しなければなりません。金額、支払い方法、期日じゃ各霊園の規則に基づき異なります。 また、管理料を長年にわたり滞納されますと、墓地の「永代使用権」が失われる事がありますのでご注意ください。 |
祭祀の主宰者(さいしのしゅさいしゃ) |
死亡者の親族合意のもと、葬儀の喪主あるいは法事の施主を務めたなど、現在そのご遺骨をお守りしており、尚かつ将来にわたりご遺骨及び墓所を守り、管理していくべき立場にある方を指します。 |
寿陵(じゅりょう) |
生前にお墓を建てることを寿陵といいます。 最近では「残された家族に負担をかけたくない」または「立地条件が良いお墓が買える時に確保しておく」等の理由により、新しく建てるお墓の大半がこの寿陵墓です。 誰にでも御先祖様はおりますので、仏様がいないご家庭でも、御先祖様のお墓の土を少しだけ頂いてきて寿陵墓にお祀りし、お墓参りをすることによって先祖供養をすることができます。 寿陵墓を建てることによって「長寿」「子孫繁栄」「家業の繁栄」の3つの徳が得られると古くから言い伝えられています。 |
焼骨 |
火葬したご遺骨を指します。 |
祥月命日 |
実際に亡くなった月日のことをいいます。 仮に3月21日に亡くなったとしたら、毎年3月21日が祥月命日になります。 |
塔婆立 |
供養のお塔婆を支えるための設備です。 宗派によっては(浄土真宗、神道、キリスト教等)お塔婆供養をしない場合もあります。 |
灯籠 |
元々は仏塔の一種で、石憧からきたものとされますので、墓所の装飾品としては関連深いものといえます。 |
年忌/年回 |
毎年のお命日に、死者のご冥福を祈る仏事。 |
拝石 (はいせき) |
カロートの入口の上に置くふた石を指します。 コンクリート製のものより、耐久性のある御影石のものがよいと言われています。 |
羽目 (はめ) |
墓所外柵の土盛り面の上に設ける囲いの部分のことです。 延べ羽目式や小柱羽目など種類は様々です。 |
彼岸 |
彼岸という言葉は、古代インドで使われていたサンスクリット語「パーラミター(波羅密多)」を漢訳した「到彼岸」の略だといわれ、迷いの多いこの世(此岸)から悟りの世界(彼岸)へ到達するという意味があります。 毎年、春分・秋分の日を中心とした前後7日間の期間になります。 <波羅密多>宗教理想を実現するための実践修行。完成・熟達・通暁の意であるが、現実界(生死論廻)の此岸から理想界(涅槃 ネハン)の彼岸に到達すると解釈して、到彼岸・度彼岸・度と漢訳する。 特に大乗仏教で菩薩の修行法として強調される。 |
返還墓地 |
一度使用許可を受けた墓地を、使用者が使用許可を受けた時点の状態(更地に戻す等)にして、管理者に返還した墓所を指します。返還の理由は、使用者が遠方へ永住するためにお墓ごと引っ越しする場合や、無縁墓地になってしまった等様々です。 |
墓誌 (ぼ し) |
そのお墓に入っている方の氏名・お戒名・歿年月日(お命日)・行年(亡くなった年齢)等を刻むための板状の石です。 その家の御先祖様の記録を残す意味で用いる方が大半です。 |
墓碑 (ぼ ひ) |
お石塔等のことを指します。 |
埋・火葬許可証 |
各地方自治体が、遺体の埋葬及び火葬を許可した書類です。大切な書類ですので保管には充分ご注意ください。 |
埋蔵・収蔵施設 |
ご遺骨を納めるための施設。 カロート等、地中にお骨を収めることを埋葬(埋蔵)といい、納骨堂等に預けることを収蔵といいます。 都立霊園等、公営霊園には一般埋蔵施設、芝生埋蔵施設、壁型埋蔵施設、一時収蔵施設、、長期収蔵施設、合葬埋蔵施設等の種類があります。 |
埋蔵 (葬)・収蔵証明書 |
墓地・納骨堂等に埋蔵 (葬)・収蔵してある場合の、ご遺骨の証明書 |
洋形墓石 |
和型墓石同様、一般墓地に用いられる形状の墓石です。デザイン性が幅広く様々な形のものが建てられます。 中にはご自身で設計される方もいらっしゃり、特に女性に人気があります。 |
和型墓石 |
一般的に一番多く用いられる形状の墓石です。 上部から棹石、上台、中台、芝台という部品で構成され、墓地の大きさに合わせてサイズが異なります。 サイズは1寸飛びに上の大きさになり、大半は8寸から1尺2寸くらいまでの墓石が使用されています。 |