質問 |
答え |
Q1.お彼岸とは何ですか? |
仏事の大切な年中行事の1つであるお彼岸は、春・秋と2回あります。春彼岸は春分の日を中日に、秋彼岸は秋分の日を中日として、前後3日間あわせて計7日間行われます。中日は昼夜の長さが等しく、太陽が真東から昇って真西に沈みます。真西に沈む太陽を拝み、その彼方にある浄土を思い、そこにいる御先祖様を偲んで仏事を行うのです。 太陽が真西に沈むというので、阿弥陀様のいらっしゃるところ(西方浄土)が分かる時でもありますから、お彼岸は他界した人が安らかに成仏している世界と心の対話をする期間でもあるのです。 |
Q2.お盆の由来を教えて? |
盆は正式には盂蘭盆(うらぼん)といい、その由来は「盂蘭盆経」に出てくる目連という人物の物語からです。 ある時、目連が神通力を使って自分の母が死後、どの世界に生まれているか見たところ、母親は餓鬼道で苦しみを味わっていました。驚いた目連は、僧侶達の3ヶ月の修行期間が終わる7月15日に、多くの人々に食べ物を施しました。その結果、目連の母は餓鬼道の苦しみから解放されました。 これ以降、人々は先祖が悪い死後の世界に墜ちることがないようにと願い、7月15日には施しを実践するようになりました。これがお盆の始まりです。 |
Q3.お墓参りに行く時の持ち物を教えて? |
お墓参りには、供物、花、線香、桶、柄杓、タオル、ほうき、ちり取りなどを持参します。これらの中には霊園で用意されている物もあるので、あらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。 |
Q4.お墓参りの作法を教えて? |
お墓に着いたらまず掃除をします。まわりや墓所内をきれいに掃いて、タオルなどで墓石の汚れを落とし、最後に新しい水をかけます。 水鉢の水も新しく替え、花と供物を供えたら、火を灯した線香をあげ合掌します。お墓を建てることは供養の第一歩ですから、その後のお墓参りも欠かさずに大切に行いましょう。 なるべく月に1回、最低でもお盆やお彼岸、祥月命日には忘れずにお参りしましょう。 |
Q5.お供物は持ち帰った方がいいの? |
「お墓にお供えをしたお饅頭や果物をいつも持ち帰っているのですが、これはいけないことなのでしょうか?」と尋ねる方がたまにいらっしゃいますが、これは是非続けていただきたい習慣です。 お墓参りの後のお供え物は、適当な時間で寺院や霊園などの管理者が処分してくれる場合がありますが、そうでない時は自分で持ち帰るようにします。 |
Q6.お供物は食べてもいいの? |
お供え物のお菓子や果物をそのままにして帰ってしまうと、腐敗したりカラスや野良猫などに食い散らかされてしまうことがあります。 お墓を汚されたり傷つく原因にもなりかねませんので、お参りが終わったら線香やロウソクの火の後始末とともに、お供え物もきれいに片付けましょう。持ち帰ったお供物は供養を兼ねて、ご家族でいただくとよいでしょう。 |
Q7.墓地選びのポイント |
お墓は一生に一度の大切なお買い物ですから、後悔のないよう慎重に選びたいものです。墓所を選ぶ際に特に気を付けて見ておきたいポイントをまとめてみました。 |
【宗旨・宗派】 |
公営霊園や一般的な民営霊園は宗旨・宗派は殆どの場所では問いませんが、寺院墓地の場合はその寺院に属する宗派であるか、またはその宗派に改宗するというのが購入の条件になっているところが殆どです。また、在来仏教に限ってはどの宗派でもかまわないというところもありますが、この場合法要などは、そのお寺の属している宗派の形式に則って行われますので確認が必要です。 |
【立 地】 |
墓地は、自宅からお参りに行きやすい場所がいいでしょう。例えすぐ近くに求めることが出来なくても、交通の便が良ければ案外時間を掛けずに行けたりするものです。お墓までどのような道順で行けるか、車、電車、バスなどもよく調べましょう。 |
【費 用】 |
墓所を求めるには永代使用料、管理料、墓石代等が必要となります。その他に開眼供養や、埋葬予定がある場合は埋葬料などの諸費用もかかります。そうしたことは予め、石材店に確認しておいた方がいいでしょう。 |
【環 境】 |
墓地の環境は日当たりや風通し、水はけのよいところがいいでしょう。また、山間部を造成して墓地にしているところでは、大雨の時などの地盤についても確認しておけば安心です。 |
【設 備】 |
駐車場や休憩場、管理事務所、法要施設などといった諸設備の有無や規模などはとても重要です。 区画数に比べて駐車場が狭いとお盆やお彼岸には混雑してしまいますし、設備が充実していれば法要のときはもちろん、普段の墓参にも便利でしょう。 |
【管 理】 |
墓地では管理者が定期的に清掃や見回りをしていますが、管理事務所がなく管理者もいない墓地では、清掃や備品などの管理が行き届かない場合がありますので、管理体制なども確認しておきましょう。
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Q8.墓地を購入する際の、宗教の決まりは? |
お墓をお求めになる際の宗教・宗派の決まりについてポイントをまとめてみました。 |
【購入後のことを注意する】 |
霊園を探す際皆さんは、ホームページ、折込チラシ、新聞の紙面広告などで調べると思います。 お墓には宗教的な儀式がつきものですから、「購入後にどうなるのか」ということは最も注意しなければならないことの1つになります。 |
【宗旨・宗派】などの用語について |
ホームページ、折込チラシ、新聞の紙面広告の中などの記述でよく目にするのが「宗旨・宗派不問」「宗教不問」という言葉です。辞書によると、宗旨とは「仏教用語で宗門の中心となっている教義のこと」、宗派とは「同一宗教で儀式の違いなどから生じた分派のこと」と定義されています。このことから、霊園に関していえば「宗旨・宗派不問」はどんな宗教であってもかまわないもの、「宗派不問」は仏教系の宗教であれば何宗でもかまわないものと理解すればよいようです。 |
購入後の主な規定(1):【宗旨・宗派不問】 |
どのような宗教であってもよいものです。ご自分の宗教や宗派を変える必要はありません。政教分離という点から公営霊園はこのタイプですし、一般的な民営霊園も殆どがそうです。 このタイプの霊園で法要をする際には、自身の宗派の住職をご自分か石材店で手配する場合と、霊園の住職が他宗派の方式で行ってくれる場合とがあります。 |
購入後の主な規定(2):【宗派不問】 |
伝統的な仏教の宗派であればよいものです。この場合檀家になる必要はなくても、法要は寺院や霊園の指定方式に則って行うことが条件となっています。広告チラシには法要についての記載がない場合が多いので、一番分かりにくいタイプです。自分の宗派のお経をあげてもらえなかったり、御厚意にしている住職に頼めないこともあるので充分に確認しましょう。 |
購入後の主な規定(3):【過去の宗派は不問】 |
寺院墓地に多いタイプです。墓所購入前の宗派は問いませんが、購入後はその墓地を運営するお寺の檀家になることが条件となっています。住職との面談や、希に入檀料が必要となる場合もあります。 一般的に寺墓地といわれていますが、必ずしも墓地が境内にあるとは限りません。
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Q9.檀家になるってどういうこと? |
檀家とは元々仏教用語で、「布施をする人」の意味があります。 つまり、お寺(檀那寺、または菩提寺といいます)を守り支えていく立場にある人や家の事をいうのです。ですからお寺とは盆・暮れのご挨拶や年間行事への参加など、それなりのお付き合いが必要になります。 また、お葬式や法要にも関係しますので、購入する際には墓地のことだけではなく、信頼できるお寺(住職)かどうかも考慮して考える必要があります。 |
Q10.生前にお墓を立ててもいいの? |
先日、墓所(使用権)を購入された方が、「お墓を生前に建ててしまっていいものなのか迷っているのだが、どうしたらいいのかな?」とおっしゃってましたが、それは勿論かまいません。 |
Q11.「寿陵」と「生前建墓」とは? |
墓地では時折、刻まれた名前が朱色に塗られたお墓がありますが、これはお墓を建立した方が存命中であることを示しており、このような建墓の仕方を「寿陵」といいます。「寿」は長命、長寿を表し、寿陵は長寿を祈願するお墓という観念があり、大変おめでたいものとされています。 寿命が延びると言い習わされていることもあって、最近では墓地を購入する方の6〜7割がこの寿陵という統計もとられています。 |
Q12.お墓はいつ建てるのがいいの? |
お墓について何かを感じ、考えはじめた時こそが最良の時期なのではないでしょうか。 寿陵について詳しいことは【生前建墓について】をご参考にしてください。また、貴方が今お守りしているご遺骨をお持ちで、まだお墓を建ててないのであれば、できるだけ早く考えてあげなければいけません。お墓は仏様にとって永遠の棲み家です、その家がまだ完成してなければ、仏様は何処に身を置けばいいのか迷ってしまいます。ですから、なるべく早い時期での建墓をされた方がよいでしょう。 |
Q13.一般的にペットは人間と一緒に埋葬できますか? |
近年ではこのように、家族同然のペットを自分と同じお墓に納めたいと考える方が増えています。 これは法律的な問題はありませんが、同じく墓地を使用されている方の中には、例え自分の敷地でなくても、人間の墓地に動物を一緒に埋葬することを不快に感じる人もいます。 これは動物を愛する方にとっては考えられない気持ちでしょうが、逆に動物をさほど愛してない方にとっては当たり前の考えなのです。このような事から大半の霊園ではあくまでも人間専用の墓地ということで、ペットの埋葬はお断りしているケースが多いようです。 |
Q14.ペットを自分のお墓に埋葬する時にはどうしたらいいですか? |
法律的な問題はありませんが、各霊園で取り決められている霊園使用規則の中で定められていますので墓所を購入の際、後々トラブルを生じないよう墓地管理者によく確認しておいた方がよいでしょう。しかし近年のペットブームを配慮して、ペットも一緒に埋葬できたり、一緒に埋葬はできなくても、せめて自分と同じ霊園にと園内にペット専用納骨堂を設けてある霊園もあります。 また、ペット専用霊園もありますので、そちらを利用するのも方法の1つです。※市川ペット霊園 www.ichikawa-pet.co.jp 「玉川石材の紹介」と言っていただいても結構です。 |
Q15.「一人娘が結婚したのですが、相手の方も一人息子で、ゆくゆくは両家のお墓を一緒にしたいと先方の親御さんとも話しています。これは可能なのでしょうが?」 |
1つのお墓に2つの家族が入る形態を「両家墓」といい、行うことは可能ですが、お墓の名義を共同名義にすることは不可能ですので、一方が代表し名義人となります。(もしくはその一人息子さんが名義人になることが一番です)そうした場合、支払った墓所使用料、管理費、お墓の工事代金などの各自負担分の権利を共有するためには書面(公正証書)を作成しておく必要があります。また、両家のお墓を一つにする祭、改葬を行うことになりますが、その際には両家の親戚一同の許可を得なければならず、両家墓は実際には難しさもあります。 |
Q16.お墓を継ぐのは血縁者? |
妻(夫)も子供もなく、自分のお墓は家族同然の友人や弟子に受け継いでもらいたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。そのようなことは可能なのかということですが、墓地は法的には「祭祀供養物」とされ、祭祀を主宰するものが承継することになっています。ですから、血縁関係のない親しい友人や師弟関係にある方でもお墓の承継は可能です。ただし、承継してほしいと思っている人が他人である場合は特にそうですが、その本人や親戚の同意を予め得ておいた方がいいでしょう。 |
Q17.お墓は転売できますか? |
大半の墓地では使用権の転貸や譲渡、転売が禁止されていますから、寺院、霊園管理者に無断で他人への承継を行うとトラブルになることもあります。血縁以外の方にお墓をまかせる場合などは継承予定の方や、周りの方に事前に説明しておくようにします。 その上で、遺言状にも承継者をはっきりと記し、葬儀の喪主などもその方(継承される方)にしてもらった方がよいでしょう。また、承継者が亡くなった後のことも細かく取り決めておくと安心に繋がります。
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Q18.お墓を無縁にしない方法は?(先祖代々のお墓はあるが、自分も高齢で妻(夫)も子供もなく、近くに親戚もなく、お墓が無縁墓になってしまうのではないかと心配) |
お墓を無縁墓にしないためには生前に「永代供養墓」に改葬する方法があります。これは購入時に永代使用料とあわせて、永代分の管理料、供養料を一括納入しておくと寺院や霊園が永代にわたり管理・供養を行ってくれるという後継ぎや身寄りのない人のための新しい墓所形態です。ただ「永代供養」の内容は法律で定義されているわけではないので、その内容は霊園や寺院によってまちまちとなっていますのでよく確認しておきましょう。 また、自分が亡くなったら同じようにしてほしいとの旨を、遺言書に残しておくといいでしょう。 |
Q19.一人きりで身寄りがないのですが? |
「永代供養墓」を希望する内容をきちんと遺言書に残しておくことが必要でしょう。もし誰一人と身寄りがなくても、自治体から指定された弁護士が財産管理者として、遺言書通りに手配してくれるので安心です。
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Q20.お墓がボロボロになってきたのですが? |
久しぶりにお墓参りをしたらお墓がボロボロになっていたり、汚れがなっていたというご経験はないでしょうか?このままでは、今後とても心配になってくると思います。 しかし、お墓が石で造られている以上年月と共に風化してしまうのは避けられません。 そこで現在増えているのが、お墓のリフォームです。お墓を全て一新することはもちろん、ひび割れしてしまった外柵のみを建て直す、お石塔を新しいものに建て直す、装飾品を新しいものに取り替えるなど、気になる部分だけを建て替えたり直したりすることもできます。 |
Q20.お墓はリフォームできますか? |
リフォームが可能です。石の加工技術も日々進化していますので「個性の溢れた斬新なデザイン」というご要望にもお応えできるようになりました。しかし、いくらリフォームしても日々のお手入れを怠っていては意味がありません。埃や苔で汚れたお墓は見栄えが悪いだけではなく石の劣化を進める原因にもなります。 リフォーム後もこまめなお墓参りこそが長持ちの秘訣といえるでしょう。
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Q20.お墓のリフォームにはどんなものがあるのですか? |
全てを施主の方のアイデアを取り入れた斬新なデザインへ一新するようなリフォームから外柵だけを新しくするリフォームなど、さまざまなものがあります。 ※ お墓のリフォームをお考えの方は「お墓のリフォーム」もどうぞご参考にしてください。 |
Q20.お墓の引っ越しをしたいのですが? |
現在、ご遺骨を埋蔵(葬)しているところから別の埋蔵施設にご遺骨を移すことを、改葬といいます。 改葬を行うには、現在ご遺骨が埋蔵(葬)されている施設の所在する市区町村長の発行する「改葬許可証」が必要となります。 |
Q21.お墓の引っ越しで注意することはありますか? |
法的な制約は「改葬許可証」のみですが、旧墓地の管理者との関係も忘れてはなりません。特に寺院墓地の場合、お盆やお彼岸、法要の時だけではなく日常的にも少なからずお付き合いしていたわけですから、おかしな誤解が生じないように改葬にいたる経緯などを誠意を持って説明しましょう。このほか、親戚との話し合いも欠かせません。ご遺骨を他へ移すことに拒否感を持つ人もおりますから、後々もめることのないよう事前に親族の方々の理解を得ておきましょう。
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Q22.「仏式葬儀」のご香典の表書きってどう書くの? |
※ 仏式葬儀の時の表書き 黒白の水引を使います。表書きは上段中央に「御霊前」と書くことが最も多いようですが、浄土真宗の場合は「御仏前」と書きます。他に「御香典」「御香料」と書く場合もあります。
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Q23.「忌明け(四十九日)後の法要の表書き」のご香典の表書きってどう書くの? |
※ 忌明け(四十九日)後の法要の表書き 黄白の水引を使い、「御仏前」と書きます。「御供物料」と書く場合もあります。 |
Q24.「神式の表書き」のご香典の表書きってどう書くの? |
※ 神式の表書き 銀の水引を使い、「御玉串料」と書きます。「御神前」「御榊料」と書く場合もあります。 |
Q25.「キリスト教の表書き」のご香典の表書きってどう書くの? |
※ キリスト教の表書き 「献花料」や「御花料」と書きます。水引はなくてもかまいません。 |
Q26.「二人で一緒に包む場合」のご香典の表書きってどう書くの? |
※ 二人で一緒に包む場合の表書き 横に並べてそれぞれの名前を書きます。 |
Q27.ご香典の作法ってあるの? |
※ 御香典の出し方の注意点 御香典は遺族の方が後で整理しやすいように出すことが重要です。 住所や氏名は見やすいように書き、また金額もはっきりと書きましょう。 ※ 御香典の供え方 御香典を御霊前に供えるときは、表書きが自分から読める方向にして供えます。受付で係の人に渡す場合は、係りの人が読める方向にして渡します。 |
Q28.ご香典は郵送できますか? |
※ 御香典を郵送する場合 通夜、告別式とも出席できないときは、現金書留で御香典を郵送します。この場合はまず、現金を御香典袋に入れてから現金書留の封筒に入れます。その際には、出席できない理由と故人を偲ぶ手紙を添えた方が心がこもるでしょう。 |
Q29.忌中法要とは何ですか? |
一般的に四十九日の忌明法要の日までを「中陰」とよび、この期間は結婚式等のお祝い事への出席はなるべく差し控えるようにします。 そして、この間に営まれる法要のことを「忌中法要」といいます。 初七日からはじまり、14日目の二七日、21日目の三七日と7日間おきに続き、49日目の七七日忌で忌明けとなります。 |
Q30.年忌法要っていつやるの? |
亡くなった方の祥月命日に営む法要を年忌法要といいます。 祥月命日とは、実際に亡くなった月日のことをいいます。 年忌法要は毎年行うものではなく、「1周忌」「3回忌」「7回忌」「13回忌」「17回忌」「23回忌」「27回忌」「33回忌」「37回忌」「43回忌」「47回忌」「50回忌」と続き、50回忌以降は50年ごとになります。 中でも「1周忌」は亡くなった翌年に営まれる初めての祥月命日なので、特に重要な法要とされています。 |